2010年05月10日
商人の子
旅先は有名観光地も悪くないが、混雑嫌いの性分故、大型連休は普通の土地に出かけることが多い。最近のお気に入りは琵琶湖の東岸だ。大津まで行くと都市部になる上、京都が近いせいか混雑が激しい。北琵琶湖方面も情緒があって良いのだが、あり過ぎてちょっと寂しい。そこで彦根から近江八幡あたりの普通の町に宿をとることにしている、このあたり昔からの街道筋のためか宿が多いのだ。さらに水と米がよいため造り酒屋も多く私をひき付ける。数ある酒屋の中にひときはおおきく、みやげにもってこいのうまい酒を置いてある店があり、よく利用させてもらっている。街道から少し入ったところにあるにもかかわらず、混むというほどではないにしろ、ひっきりなしに客が居る。酒を選んでいると、30少しくらいの、教員風の女性がなにかの行事に要するのか、まとまった数の酒を注文し始めた。

店番は私と同年代のおかみさんひとり、待たされることを覚悟してゆっくり店の中を見学していたらどこからか、はたちをようやく超えたくらいの顔立ちがおかみさんによく似た娘さんらしき女性が、きれいに化粧をした姿で現れ、私の注文を取ってくれた。味の質問をしても「辛目ですが、口当たりが良いといわれるお客さんが多いです」とやわらかな近江弁での答え。代金のやりとり、包みの手さばきなど、最初の一瞬は「忙しい時だけ手伝います」のような顔をしていた様に思われたのに、客を前にするときちんと対応してくれる。日頃の両親の教育に加え「三方良し」の近江商人の血がしっかり流れているのか、ひときはおおきなこの造り酒屋の佇まいに納得した。買い物を終え、数本の酒を車に積み終え駐車場から出ようとしたら、先ほどの娘さんが春コートをひっかけ、大急ぎでバス停にかけっていった、なるほど。
※写真は宿の近くで、一時期解体騒動にゆれた旧豊郷小学校。
地図はこちら
店番は私と同年代のおかみさんひとり、待たされることを覚悟してゆっくり店の中を見学していたらどこからか、はたちをようやく超えたくらいの顔立ちがおかみさんによく似た娘さんらしき女性が、きれいに化粧をした姿で現れ、私の注文を取ってくれた。味の質問をしても「辛目ですが、口当たりが良いといわれるお客さんが多いです」とやわらかな近江弁での答え。代金のやりとり、包みの手さばきなど、最初の一瞬は「忙しい時だけ手伝います」のような顔をしていた様に思われたのに、客を前にするときちんと対応してくれる。日頃の両親の教育に加え「三方良し」の近江商人の血がしっかり流れているのか、ひときはおおきなこの造り酒屋の佇まいに納得した。買い物を終え、数本の酒を車に積み終え駐車場から出ようとしたら、先ほどの娘さんが春コートをひっかけ、大急ぎでバス停にかけっていった、なるほど。
※写真は宿の近くで、一時期解体騒動にゆれた旧豊郷小学校。
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Posted by 千代吉 at 08:08│Comments(0)
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