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Posted by たまりば運営事務局 at

2013年01月24日

円空展

 大胆な線形と多くの作品群。それだけの情報で円空の作品を見に、上野の国立博物館に行ってきた。大胆さも作品数も事前の情報通りであった。しかし、実際の作品たちは、予想以上丁寧に仕上げてあり、円空はひとつひとつの作品としっかり向き合っていることに気がつく。何度も刻刀を入れ彫り抜いてあった。険しい顔は険しく、穏やかなお顔はどこまでも優しく彫ってあった。実に丁寧な仕事をしている。





 美濃で生まれ、飛騨、東北や蝦夷の地など寒冷地を好むようだが、作品はどことなく南方を感じる。土地の人々と交流し地神を尊ぶ。円空という人の人間像がわかりづらいとも感じた。10万体を超える作品。多くは土地の人々に与えていったと聞く。なかには食物と交換したこともあったであろう。そこで人との交流が生まれ、新しい作品が完成する。そんな生涯であったのかもしれない。

 どの作品にも、ごくふつうの古木を切り出し、手を加え逞しい軸を作りだす。気が付くと木に命を吹き込でいる。そして明王は父の顔のように険しく叱る顔姿を、如来・薬師は母のごとく穏やかに笑顔を乗せてあった。大胆で繊細だ。

 自分には仏を彫ることはできないが、生き方として反芻することはできると思う。自分の力を出すタイミングやチャンスが来たと思ったときは、思いきり大胆に行動し、回りの空気感が違うと思うときは、敏感にそれを感じ繊細になる。そんな円空の作品たちのような生き方が出来ればかっこよいのだが、なんて、考えてしまう作品達であった。
  


  • Posted by 千代吉 at 18:38Comments(0)思ったこと