2010年09月27日
バイト
昔、ドーナッツのチェーン店でバイトをしていた。当時はバイトの単価が安く、バイトで稼ごうと思ったら、ガテン系か不規則時間帯の仕事が多かった。そんな理由で、出勤が朝四時のこのバイトを選んだ。作業は単純で、専用の(フライ)パンに油を入れ、コンロに火を点けて、音が鳴ったら火を弱め。冷蔵庫から出してあった、ドーナッツ生地をパンに入れ揚げる。最初は早朝四時から行う揚げ物作業に少し困ぱいしたが、すぐに慣れた。バイト仲間も同じ時間帯だが、曜日シフトが違い職場で顔を合わすことはほとんどなかった。おかげで人間関係に惑わされることも無く、気楽に過ごせた。今では考えられないが、朝一番のバイトは店長からカギも預かっていて、シフト以外にも自由に出入りすることが出来た。店は駅前だったので、街で呑み明かした深夜、店に入り込みソファーで一晩を過ごしたり、寮を抜け出し、友人の部屋に泊まるときの言い訳に、大いに役立った。バイトを理由にすれば、運動部の寮を夜抜け出すことが容易にでき、とても重宝した。

バイトを始めて、一年近くが経ったときだった。店長とめったに顔を合わさない同僚が、裏の通路話をしていた。「今日でバイト止めさせて・・・」と話している。付き合いのあった同僚ではなかったので、彼が辞めることに関しては特段の感情はなかった。私も店長に用事があり、彼の辞職話しの終わった後に、「来月、合宿で四日ほど休ませてください」と話したつもりだった、しかし、なにをどう間違えたのか、店長からの返事は「やめるときカギを返してね」だった。別に辞めるつもりも無かった、「違います」と言えばよかった、ただ、なんとなく否定をすることができず、翌月にそのバイトを辞めた。六月の個人戦で負けたことのないヤツに負けた、すぐ後の出来事だった。
バイトを始めて、一年近くが経ったときだった。店長とめったに顔を合わさない同僚が、裏の通路話をしていた。「今日でバイト止めさせて・・・」と話している。付き合いのあった同僚ではなかったので、彼が辞めることに関しては特段の感情はなかった。私も店長に用事があり、彼の辞職話しの終わった後に、「来月、合宿で四日ほど休ませてください」と話したつもりだった、しかし、なにをどう間違えたのか、店長からの返事は「やめるときカギを返してね」だった。別に辞めるつもりも無かった、「違います」と言えばよかった、ただ、なんとなく否定をすることができず、翌月にそのバイトを辞めた。六月の個人戦で負けたことのないヤツに負けた、すぐ後の出来事だった。