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2013年01月24日

円空展

 大胆な線形と多くの作品群。それだけの情報で円空の作品を見に、上野の国立博物館に行ってきた。大胆さも作品数も事前の情報通りであった。しかし、実際の作品たちは、予想以上丁寧に仕上げてあり、円空はひとつひとつの作品としっかり向き合っていることに気がつく。何度も刻刀を入れ彫り抜いてあった。険しい顔は険しく、穏やかなお顔はどこまでも優しく彫ってあった。実に丁寧な仕事をしている。





 美濃で生まれ、飛騨、東北や蝦夷の地など寒冷地を好むようだが、作品はどことなく南方を感じる。土地の人々と交流し地神を尊ぶ。円空という人の人間像がわかりづらいとも感じた。10万体を超える作品。多くは土地の人々に与えていったと聞く。なかには食物と交換したこともあったであろう。そこで人との交流が生まれ、新しい作品が完成する。そんな生涯であったのかもしれない。

 どの作品にも、ごくふつうの古木を切り出し、手を加え逞しい軸を作りだす。気が付くと木に命を吹き込でいる。そして明王は父の顔のように険しく叱る顔姿を、如来・薬師は母のごとく穏やかに笑顔を乗せてあった。大胆で繊細だ。

 自分には仏を彫ることはできないが、生き方として反芻することはできると思う。自分の力を出すタイミングやチャンスが来たと思ったときは、思いきり大胆に行動し、回りの空気感が違うと思うときは、敏感にそれを感じ繊細になる。そんな円空の作品たちのような生き方が出来ればかっこよいのだが、なんて、考えてしまう作品達であった。
  


  • Posted by 千代吉 at 18:38Comments(0)思ったこと

    2012年12月16日

    2012昭和記念公園イルミネーション

    先週から、昭和記念公園2012年のイルミネーションが始まった。

    後半になると混雑することが多いので、昨日、立川駅寄りのあけぼの口からカナールに向かうルートで足を運んだ。

    だいいち、今年は西立川からのルートが無いようだ。


    広路一号の跨道橋を渡って、立川口ゲートをくぐる。遠目ではわからなかったが、ネットの書き込みどおり、

    昭和記念公園名物のシャンパンタワーが見当たらない。カナール沿いのグラスのオブジェもない。

    例年タワーのあった場所に、やや大き目なクリスマスツリーが鎮座している。

    この場所でなくても見れる景色に、若干がっかり感もあるが、

    新しいいことにチャレンジする気持ちは嫌いではない。

    公園管理を入札形式にし、管理会社が変わったことも影響しているのかもしれない。






    2011年までの華やかなイルミは、ディズニーみたいで家族で楽しむ色合いが強かった。

    2012年の連続的で川の流れのようなイルミは、厳かな雰囲気を醸し出していて、

    未来を見据える若いカップルに似合うような気がしました。

    実際、若いカップルが多かったナ。

    かといって、家族連れが行きにくいわけではない。

    屋台のお店がカナールの歩道沿いに出店していて目に留まりやく、子供と一緒に食事をしやすくなった。



    手積みのシャンパンタワーや、西立川駅からの入場ルートをなくすなど、

    節約傾向が見て取れて、2013年の日本の行く末の厳しさも語っているのかもしれない。  


  • Posted by 千代吉 at 11:51Comments(0)立川の謎?の施設

    2012年12月06日

    船に乗れ!

    主人公は17才か。楽器には無縁だがその年齢のころは自分にもあった。作者が1963年生まれ私と変わらない年代だ。
    途中までは甘ったるい青春物語と思いきや、アルペジオかフォルテシモとでもいうか、ハイデルベルクという音楽記号
    から曲調が一変しだした。まだ、読み終えていないのだが二巻を数回読み返しながら、結末を予想しているたちの
    悪いオヤジである。しかも、感想までブログアップしてしまった。全体的には私の好きな部類の本なのであろう。
    主人公の言動や思考は男性には心当たりを持つ部分も多く共感できた。ただ女性の好感を得るの難しいのではと予想する。





    本屋大賞2010年の7位か、上位に入るには万人受けするよう書かなくてはいけないのだが、そうなると話にスリリングさ
    がなくなってしまうので、このくらいがちょうど良いポジションだと思う。

    南はひどい女だ?このくらい許してやれ、女性なんてそんなものだ。もちろん俺の彼女だったら怒るけどな。


      
    タグ :感想


  • Posted by 千代吉 at 20:11Comments(0)

    2012年05月28日

    国営昭和記念公園

    この公園、花の季節や各種催し物などが開催されると、開園数時間も前から、遠方のナンバーをつけたクルマが、開門まえの駐車場に列を作っているのをご存知でしょうか。そんな遠方の方々を魅了する公園に、近くに住む我々は、年に何回ぐらい行くことはあるでしょうか。身近な公園よりも、遠方の観光地に出向きたがるのは人間の本能かもしれない、もしくは近くなのでいつでもいける、という気持ちが働くのかもしれません。
    もし、なにかの機会に訪れるのならば、春のサクラや、秋のイチョウやコスモスの時期がお勧め、といいたいが、せっかく近くに住んでいるのだがら、イチョウも終わり、イルミネーションが始まるまでの静まり返った晩秋の時期や、緑の芝生が萌える(燃える?)、真夏、炎天下のみんなの原っぱなどふだんは足を運びづらい公園を堪能して頂きたいと思います。





    えっ?家族が花の季節の散策を所望しているますって?そこはひとつ、暖かい服装に身を包み12月の公園に家族を連れ出し、チューリップの植え付け作業を見せ、「この時期に植え付けをおこなうと、寒さに耐えた球根が四月にきれいな花を咲かせるんだ」なんて、うんちくを語ってみてはいかがでしょう。余計誰もついて来なくなる?うーん。
      


  • Posted by 千代吉 at 13:19Comments(2)立川の謎?の施設

    2012年04月27日

    映画「わが母の記」

    井上靖原作、映画「わが母の記」を見て。
    樹木希林 役所広司 宮崎あおいの三人だもの当然・・・なんて評は良くないかな。
    NHK大河の宮崎さんの演技は印象深く、今回も同様の感想です(26歳だよ!)。

    井上靖は、敦煌や楼蘭・天平の甍などの歴史小説の印象が強かったけれど、
    ウィキペディアで調べたら、自伝的な作品も多く残しているのですね、知りませんでした。
    映画の中で娘達が「また、小説に書かれる」なんていっていたのに納得した次第です。





    映画全体の感想は、井上靖の小説に見られる詩的な感覚が、とてもセンス良く出ていたと思います。
    ストリーも、痴呆の母親を含め、どこの家庭にもある平穏な生活の中に、少しの波が立ち、
    それを主人公である家長(かちょう)が、しっかり受け止めながら成長してゆく姿が、
    とてもよく見てとれました(・・見習わねば)。時代設定が昭和30年から40年代と、
    家長の重みが今とは違う時代だから当然といえば当然かもしれませんが、
    男性の弱さの方が目立つ今の時代から思うと、かっこよく思えて仕方ありませんでした。

    前半で主人公が、「自分の中の父を見つける」と語っていた。
    意図して出していると思えないのですが、娘の中にも父が入るものなのか、
    なんて娘さん役の宮崎さんを見て思いました。(宮崎はうまいなー)

    原作タイトルの最後に「雪の面」とあるのは、遠くから見ると無垢で真っ白に見える雪も
    近くで見ると、思いのほか凹凸に富んでいる。家族も同じである、との意味であろうか。
    そんなことを考えながら、エンドロール最後までこの映画を堪能してしまいました。


    (ずいぶんのご無沙汰申し訳ありません。が、こんなペースでやってまいります)  
    タグ :映画


  • Posted by 千代吉 at 17:35Comments(0)映画

    2011年09月16日

    傍聴

    初めて裁判を傍聴してきた。立川に裁判所が移転してきてから数年、行こう行こうと思っていた希望がやっとかなった。近所なので、もっと早くに行くことは出来たかもしれないが、何か敷居が高く感じていた。
    やはり、裁判所に対し「怖い」というイメージを勝手に持っていたかもしれない。平服でいいのかな?スーツかな?なんていうのも考えながらも、暑い日なので、結局Tシャツで入廷しました。裁判開始が、14:30。五分前に到着し、傍聴席入り口の前に立つ、扉に小窓があり中の様子がうかがえる。下見に来たときは覗くのにもちょっと勇気が必要な小窓であったが、今日は裁判開始前なので覗く必要もない。
    室内に入り、あたりを見回すと、法廷は大小はあるだろうが、テレビドラマとまったく同じ作りだ(あたりまえ!)裁判官の横に、いくつもの席が用意されているのは、裁判員裁判のための席だろうか。傍聴席のつくりもテレビの中のそれと同じ。ただ座っている10数名はエキストラでなく本物の傍聴人である。中には、被害者や被告の知り合いもいるのであろう。派手なシャツに白いズボン、ローレックスの時計をした男性が目を引いいたが、どのような関係かは聞く訳にはいかない。





    裁判官が入廷して裁判が始まった。いつ裁判開始時の「起立」の指示が来るかと思い準備をしていたのに、突然小声で言われたようで、反応できなかった。傍聴に慣れている、数名が起立しているを見て、「あっ」と思ったが遅かった。裁判官が被告人に氏名・年齢・職業・住居・本籍を聞いている、人定質問ってやつだ。検察官による起訴状の朗読、被告の悪行と刑法何条に該当すると言っているようである、ぼそぼそとした早口で聞き取れません。裁判官による黙秘権の告知、被告人は自分に不利になるよ うなことは言わなくて良い、黙秘しても被告人に不利にはならないと告知。被告は何のことか、どのようにしたらわからないようで、鳩豆顔(鳩が豆鉄砲食らったような顔の意)だ。「どうしたらいいのですか」と裁判官に聞いている、聞かれた裁判官も困り顔してる。被告人・弁護人の陳述、被告人の「申し訳ないことをした」という反省の弁と共に、おかしいと思いながらも事件に巻き込まれたと言うような陳述弁護人は家族構成や生い立ちの陳述。これって被告を一般市民であることをアピールし執行猶予をねらう常套手段のためなのかな?と思う。

    証拠調べ、事件で使われた品々の説明をしているようだが、ぼそぼそ早口で良く聞き取れない。
    ただ、「携帯の通話記録」の文言だけしっかり聞き取れた。着信履歴を消しても電話会社に記録は残るようだ。被告の親族が証人として証言。誓約書を両手で持ち、証人の事実を述べることの宣誓をしている。ウソを言うと偽証罪になることがあると裁判長が注意を促す。裁判官がちょっと、恐く見えた瞬間でした。話の辻褄が合わない部分を正す検察官、社会復帰後の更生力を確認するような質問を繰り返す弁護人。裁判官を含め検察・弁護人の三名ともが、ボソボソの早口であること意外は、おおかたテレビドラマと同じ進行であった。

    この事件は未遂であったとともに、大きなけが人や大金が奪われるなどなかったが、「息子が大変」「大金の用意」といったこの手の事件に多くある非日常が起きた事件である。被害者は、大変な恐怖を感じたであろう。被告にしても、神経を削りながら被害者に接していたことであろう。どちらも、精神的ダメージを抱えながら時を過ごす、瞬間が生まれだことであろう。罪の無い被害者に、こういった不幸に襲われる理由はあるのだろうか。
    被告も、どこにでもいる普通の若者にしか見えない。傍聴席にいる、被告の友人達もまったくの普通の人間に見える。何故このような、非日常が起こしてしまうのだろうか。傍聴席から、客観的に裁判のいきさつを聞いていると、余計にそう思ってしまう。どこから、そういったものは入り込むのか、暑寒や体調不具を持つと、こういった非日常が入り込んでしまうのか。もっと違うものなのか。どちらにしろ、自身や身内がこういったことに、係る事の無い人生が過ごせるように祈るばかりである。  


  • Posted by 千代吉 at 19:05Comments(2)立川の謎?の施設

    2011年08月31日

    昭和記念公園サマーキャンドルナイト

    お諏訪さまと同じ週末に、昭和記念公園の文化ゾーンでサマーキャンドルナイトが、三日間にわたり

    開催された。

    都内のホテルや結婚式場などで使用された短くなってしまったキャンドルをリサイクルし、その灯りを

    楽しもうという試みだ。


    今年が初回だということで、ネットなどでも情報がなく、なにをどうすればよいのかと考えて

    しまったが何のことはない、現地に行き少しばかりのお金(百円)で、紙袋を受け取り

    マジックで袋に「思い」を書き、係りの人(ボランティア)に袋の中に風で飛ばないよう、

    おもり代わりの砂を入れてもらい、指示された場所で、また違うボランティアの方にお願いをし、

    使用済みと思われる短いろうそくを入れ、点灯してもらう。

    それだけである。

    わずか数分の作業であった。暗くてわかりづらかったが、そこここに若い学生風のボランティアさんが

    たくさん居たようだ。

    灯りの連なりを文化ゾーンの建物の上から見ると、花のような絵になっている。

    近くで見ても、ビジュアル的に綺麗だ。雨天には弱いだろうが、安価でリサイクル、そして、

    ボランティアさん。

    廉価にエコ、とても今風な催し物だと私は思う。今後も継続して欲しいものだ。





    かしこまりました。  


  • Posted by 千代吉 at 09:37Comments(2)思ったこと

    2011年08月29日

    お諏訪さま

    久しぶりに、お諏訪さまのお祭りに足を運んだ。こんなに賑わっているとは、正直驚いた。

    妻の実家が近く、結婚当初の20数年前、義父と妻の実家で一杯やった後、ほろ酔いでよく来たものであった。

    当事は、古い木馬のメリーゴーランドがあり、出店の照明しかない夜に見ても、

    白いペンキがはげかかっいて、年月を感じる木馬であった。

    それに、首長女や蛇女の看板の掲げられた、お化け屋敷、昭和、それも前中期の昭和を感じる出し物が並んでいた。

    震災・金融不安など、目を上げると心が重くなることが多いが、

    少しづつ形を変えながらも、お祭りに多くの人々が集まり賑わうことが、脈々と続いていると思うと少し安心する。

    義父は数年前に他界し、お諏訪さまからは木馬がなくなっていた。


      


  • Posted by 千代吉 at 15:25Comments(0)思ったこと

    2011年08月11日

    桑の木のこと

     4~5月にかけて、立川市内、特に砂川あたりを歩くと、小さなぶどうのような形の実をつける木を見かけることが多い。くわの木だ。明治大正と、砂川の桑の木の苗は日本一と称されたそうで、多くの農家が桑苗を扱っていたと聞く。その名残だろうか、畑の片隅などでその木を見かけることが多い。
     先日、昭和記念公園の中を歩いていたら、ふと思い付き、その場で携帯電話を取り出し、公園事務所に電話を掛けた。以前、ネットで昭和記念公園の中に大きな桑の木がある、と書かれた記事を見たことを思い出したのだ。今、公園内にいることを告げ、「公園内に桑の木ってありますか?」問い合わせてみた女性のスタッフ応対してくれた。





     少々お待ちください、とほんの少しだけ間が空いた。すっかり園内に詳しい男性スタッフと電話を代わるものかと思ったら、同じ女性の声で、くわの木は自生するものが多く、大きくなると切ってしまうことが多い、との話。続けて、公園内にお詳しくいらっしゃいますかの問い。ハイ、と私が即答すると。第二サークルと第三サークルの間のカルバート橋の手前、山帽子の木の道路を挟んで反対側にあります。「あの、札はかかっていますか」「ありません」カルバートはお分かりでしょうか?仕事柄、少し詳しいです。ボックスカルバートの橋のところですね、そうです。
     この公園のスタッフの女性、なんてテキパキした対応の方なのだろう。この女性も、桑の木やカルバートのことで、私のことをどのように思ったのだろう、と、少し気にしながら、くわの木下へ向かった。偶然、電話したのが第二サークルの脇だったのだ。徒歩三分で到着。山帽子の木は知っていたので、すぐにくわの木も見つかった。しかし、なんか、近所で見るのと違う感じがする。種類が違うのかな?
     木の肌の感じは、くわの木に間違いないと思うのだけど、なにか違う気がする。写真を撮り、帰ってからネットで調べたら、葉の形とかが違う気がする。こんな記事を書いておきながら、実をつけないと桑の木が判断できない自分が情けない。もう一度公園に聞いてみようか、あの流れからだと、ちょっと聞きづらいし、さて、来春になるまでゆっくり待ちますか。写真つけます。これ、くわ?  


  • Posted by 千代吉 at 10:36Comments(0)思ったこと

    2011年07月24日

    極研一般公開2011

    立川市緑町にある極地研究所の年に一度の一般公開、「極地研探検2011」が7月23日土曜日に開催され、見学に行ってきました。一般公開三回目と、自身に若干のマンネリも多少ありますが、今年はマイナス30度が体験できる「いくぞ!低温」を事前応募で申し込んでおり、わくわく感をもっての訪問となりました。

     例年通り、自転車を駐輪場にと留めて・・・、この駐輪場はちゃんと車輪留めが付いていて私のようなスタンドの無い自転車が、留めやすくお気に入りだ。駅から離れているから、駐輪場に気を使っているのかな?さて、入場。大きな建物だ、たしかこの建物は、極地研究所のほかに統計学研究所や国文学研究所などと共同の建物だと記憶している。しかし今日は公開を行っている極研がハバを効かせているようだ。中央ホール全体で、極研のブースがいくつも出ている。この賑やかなホールの隅で、いつも寂しげな国文学資料館が、節電消灯も手伝ってか、今日はいっそう寂しげになっていました。

     南極の氷の展示に氷の型抜き、ゴムボールにボタンをくっけた形の、丸い「レゴ」みたいな物で作る水の分子模型の制作。水分子の組み合わせで出来る氷が違います、って、いわれてもよくわかりません。ペンギンの背中につけた、新開発の超小型のビデオカメラで撮影された映像を見せてくれるブースがあり、水に飛び込んだり、水中で魚を追ったり、はたまた氷の上で腹ばいに寝そべり仲間のペンギンを撮影してくれたり、個人的には一日見ていても飽きないほど好きな企画。このビデオ、以前NHKで紹介され、大喜びしていた私には、こんな明るいホールの見づらいパソコン画面ではなく、二階の映像室で延々と流してくれてもいいな、と思いました。



     そんなこんなで、「いくぞ!低温」の時間になりました。係りの -静かな感じと言うか、幽霊みたいというか、いかにも「研究員」といった方- の案内で、子供連れ家族や中年のご夫婦と私一人という計10名のメンバーで氷原を、いや、研究所のながーい廊下を歩き、階段を地下二階くらいまで降り、われわれ10人とスタッフ3名が入るといっぱいなる狭い個室に入る。そこで、遭難時に目立つ仕様なのだろうか派手な赤とかオレンジ色の防寒服がハンガーにぶら下がっているそれを手渡され、着てみる。毎冬着ているユニクロのダウンの三倍程度の重みと厚みと温かみを感じられる。

     それと内側に羽毛のような加工をなされた軍手のような、防寒手袋をわたされたので、身に付ける。
    ここはまだ、普通の部屋なので、暑い。子供サイズがないので、目の前にいる小さな子供は、防寒服に着られてしまい、赤いダルマさんみたいでかわいい。いざ、大きくて厚いステンレス製の扉を開けて、低温温室に。思わず「ここで地震が来たらやばいですか?」なんて、質問をしてしまい、スタッフの人に苦笑いをされてしまいました。正面のお父さんは怖い顔していましたけどね。

     入ってすぐの通路はマイナス15度。真冬のスキー場といった寒さで、防寒服の効き目もあるのか思ったより寒くない。続いて、マイナス20度の研究室へ、ここも、さほど寒くない印象。南極でボーリング採掘してきた氷のサンプルをスライスし、成分分析などを行う部屋で、直径10㎝を超える円柱状の南極の氷がたくさん置いてあり、これらにダメージを与えないようマイナス20度を保っているそうで、氷の中から、何百年も前の空気のほかに、花粉とか砂粒などの浮遊物が採取されるようだ。

     その後、マイナス30度の採取された氷の保管庫へ。冷蔵効率をあげるために、絶えずファンを強めに回しているためすごく寒い。防寒服を着ている上半身は良いのだが、足元が短パンなため、むき出しのスネがとても冷たい。凍えてしまし、所員の方の丁寧な説明が、途中からまったく頭に入らなくなってしまいました。

     説明が終わると、厚い扉を開け防寒服を返却し、もとの廊下を地上へ。他のお客さんともども、スタッフの皆さんにお礼を言いつつ、弱冷房のホールから屋外へ。地上の暑さが少し恋しかった。  


  • Posted by 千代吉 at 13:08Comments(0)立川の謎?の施設

    2011年07月13日

    野菜の話。

    農家の友人が立川で農家をやっている。いくつか所有する広い畑で、農協におろす、というか直販所におろす野菜類を作っている。大雑把で少しの虚栄心を持つこの友人の普段の話は、あまり好きでは無い、が、農家としての農業の話は面白いくて大好きだ。友人の家では、広い畑の一角に、自宅用の野菜を作っている場所がある。広い畑の真ん中で、通りからちょっと見にくい場所にポツンとある。周りの畑が、整然と作付けされ雑草も生えていないに対し、背は低いが雑草らしき草の多いその場所には何種かの野菜が植えられていた。まるで、慣れていない人が作っている家庭菜園のようである。少し違うのは、家庭菜園にありがちなトマトとかナスではなく、根菜類や枝豆が多かった。理由を聞いたら、根菜は手間がいらない、枝豆はビールが好きだらとの答えだと記憶している。まぁ、そんな畑である。後に、そこで獲れた里芋を分けてもらったが、驚くおいしさであった。



    この自宅用のものは、除草剤も殺虫剤もあまり使わないで、ほおっておいて、食べられる物が出来たら食べて、と考えているそうである。その年によって変わるが、先ほどの里芋やキャベツ、とうもろこしなどを作っているようだ。おもしろいというか当然というか、薬を使わないと、食べられるものがまったく出来ない時や、虫にやられてしまい散々なことがありあるそうである。また、まわりの畑の薬の量などにも影響を受けることがあるとのことであった。そこで、自宅用の作物が出来なかったらどうするかというと、聞いたところ、販売用の形の悪いものを自宅用に使って食べるそうである。こんなにおいしい里芋ならば、すべてこうして作ったらとも聞いた。すると、自宅用の栽培方法を広い畑で、出来なかったらしょうがないという考えで、たくさんの農作物の作付けをするのは勇気が要ることだ、だから、少しの薬は使う、自分も薬を使った作物を子供のときから食べているがいたって元気だ、という答え。
    友人曰く、知らない人は、農家の人は自宅で食べるものには薬(殺虫剤・除草剤など)を使わない、なんて思うかもしれないが、実際は、必要な時は販売用のものも食するし、薬にしたって、今のものは非常にピンポイント(どうやら駆除する虫だけに効くようだ)かつ、弱いもので、薬局などで売っているスプレータイプの殺虫剤のほうが何倍も強いのに、と言っていた。
    むかし、薬が無い時代は、不作や虫などの自然の影響を受けながら、豊作・凶作を繰り返し、人の生死に反映してきた農作物。現在の安定した食生活はとても大事であるが、本当の農作物の味と不作時の恐ろしさを知らないのも少し悔しい気がする。  


  • Posted by 千代吉 at 12:33Comments(0)思ったこと

    2010年09月27日

    バイト

     昔、ドーナッツのチェーン店でバイトをしていた。当時はバイトの単価が安く、バイトで稼ごうと思ったら、ガテン系か不規則時間帯の仕事が多かった。そんな理由で、出勤が朝四時のこのバイトを選んだ。作業は単純で、専用の(フライ)パンに油を入れ、コンロに火を点けて、音が鳴ったら火を弱め。冷蔵庫から出してあった、ドーナッツ生地をパンに入れ揚げる。最初は早朝四時から行う揚げ物作業に少し困ぱいしたが、すぐに慣れた。バイト仲間も同じ時間帯だが、曜日シフトが違い職場で顔を合わすことはほとんどなかった。おかげで人間関係に惑わされることも無く、気楽に過ごせた。今では考えられないが、朝一番のバイトは店長からカギも預かっていて、シフト以外にも自由に出入りすることが出来た。店は駅前だったので、街で呑み明かした深夜、店に入り込みソファーで一晩を過ごしたり、寮を抜け出し、友人の部屋に泊まるときの言い訳に、大いに役立った。バイトを理由にすれば、運動部の寮を夜抜け出すことが容易にでき、とても重宝した。



    バイトを始めて、一年近くが経ったときだった。店長とめったに顔を合わさない同僚が、裏の通路話をしていた。「今日でバイト止めさせて・・・」と話している。付き合いのあった同僚ではなかったので、彼が辞めることに関しては特段の感情はなかった。私も店長に用事があり、彼の辞職話しの終わった後に、「来月、合宿で四日ほど休ませてください」と話したつもりだった、しかし、なにをどう間違えたのか、店長からの返事は「やめるときカギを返してね」だった。別に辞めるつもりも無かった、「違います」と言えばよかった、ただ、なんとなく否定をすることができず、翌月にそのバイトを辞めた。六月の個人戦で負けたことのないヤツに負けた、すぐ後の出来事だった。
      


  • Posted by 千代吉 at 08:15Comments(0)思ったこと

    2010年09月13日

    閉塞感

    強い閉塞感がある。仕事は楽しくはないが順調に忙しく、人間関係も悪くない、むしろ順調だ。しかし、か、だからか閉塞感だ。一昔前なら、根性が足りないの一言だったのかもしれない。この単語を使いたくないが、更年期障害かもしれない。自営で仕事を始めて20年を越えれば良しも悪しきも、大きな問題が起こらなくなり、想定範囲内でことが進む。(大事故はこないよう、お祈りするだけ)、そのため、あまりストレスを感じることはない。合わない人間に、多少つっかかることはあっても、それは若いときとは違い、ものすごく地味な味わいになってしまった。そういったことにより、自身が傷つくことが少なくなり、混乱することなく日々を過ごすために閉塞感を持つのかもしれない。





    金銭欲も物欲も強い方ではない。それらは無いより、あったほうがいいかなとは思うが、まあ無かったらなかったで、どうにかしようと思っている。新しくてカッコイイ車だとか、おしゃれなスーツなどではなく、まったく違った気分転換が私の希望だ。買いたいものはないが、やってみたいことはたくさんある。
    伊能さんみたいに、56歳から地図を作りながら日本一周なんてあこがれる。天頂衛星が打ち上げられる時代に、いまさら歩いて日本地図を作ったってしょうがないと言うのもあるが、だからいいかも知れないとも思ってしまう。まぁ夢ではあるが。どのくらい時間がかかるのかな、一人じゃ出来ないだろうな、手元(スタッフ)が必要かな、その調達をどうしようかな?町興しみたいなモノとコラボして手元を調達しようかな?そうか、資金もここから分けてもらって・・・。なんて、考えていると気持ちいい朝になっていたりする。
      


  • Posted by 千代吉 at 20:09Comments(0)思ったこと

    2010年09月06日

    多忙

    あっ、もう月曜日だ。円高だ株価が不安定だ、などと景気に関して、良い情報をまったく聞かないが多忙である。更新遅れの言い訳ではないが、昨日の日曜日も、まったく普段と変わらない仕事量であった。贅沢かもしれないが、仕事とか金銭とかあまり好まない私には、仕事の多忙は不本意である。だってやりたいことが出来ないもん。ブログの更新もやりたいことであるし、ショウガナイ明日の夢をうんうん考えるのも、どしどしやりたい。でも、いままでお世話になった人からの依頼をお断りしたくない。でっ、思ったこと。すみませんブログの更新をしたいので、仕事を待って下さい。日本一周をしてくるので、二年ほど休ませてください、とキチンと説明しよう。アカウンタビリティだ説明責任だ。ところが、よし!気に入った!支援する、仕事を頼む。なんて悪循環が訪れてきちゃう。なんで坂本龍馬は、思い通りにすべてのことが運ぶのだ。早死にしたから?力量があったから?イヤイヤ、テレビだから?でも仕方なく、50才で惑うことも無く明日も仕事に励む自分が居るのだろうな、きっと。

      


  • Posted by 千代吉 at 22:18Comments(0)思ったこと

    2010年08月30日

    アイポッドなの?

    年甲斐もなく、こんなものを買ってしまった、六月の話であるが。数年前から若い方々が見に付けていたのは存じていたが、カセットウォークマン世代には、パソコン絡みの複雑そうな取扱いについていけないでいた。しかし、近年いい年のおっちゃん(おいおい)が巧みに使っていることを見かけるようになったので、購入することにした。色はピンク、年を取ると派手な色を身につけたがる、と言うわけではないが、黒っぽい色だと視認性におとり、コレなんだ?となってしまうのでやむを得ない。アップルオンラインで買うとネームが入れられるのね、ちと割高?でも、らくチンなのでからコレで購入。シャッフルは使っているから、同じようなものだろう、と思っていたら、違った。J-waveが聞けるの!アンテナどこ?えっ!動画が撮れるの!でも使わん。メニューが使いこなせん。ヌヌ、ボリュームどこで調整するの?基本的に取り説読まないで使う人間なので、わからないことだらけ。電車で横のお兄ちゃんが使っているのを覗き込みながら使い方確認しています。女の人をじろじろ見ていると怪しい人かと思われちゃいますからね。へー、ゲーム機みたいに振り回すとシャッフルするんだ。iTunesがシャッフルの時とちがう。音量がうまく統一できない。そうか、いろいろ欲張るからいけないんだ。音楽だけ聴くことに専念しよう。ひたすら、CDを落としまくって1800曲いれました。シャッフルしても、結構同じ曲がかかることが多い、この曲昨日も聴いたゾ。まだ、iPodで聴いたことない曲が1000曲ぐらいあるのに、なぜ三回も四回も同じ曲がかかる?ダブって入れている様子もないし、なんかPCで設定するのかな?わからん。






    購入数ヵ月後に、アップル社からアンケートが来て、使用者の年令や使用時間の問い合わせとともに、「使用方法をどのように習得していますか」の解答欄に、「直感で」があり、迷うことなくそこにチェックを入れて送り返しました。こんな解答欄があるということはみなさん「直感」で勝負しているのですね。
      


  • Posted by 千代吉 at 09:19Comments(0)ミュージック

    2010年08月23日

    人間の目的

    今年は国際生物多様性年だそうだ。福岡や大阪でシンポジウムも開催されたようである。なんこっちゃわからんが、地球上の生物は、ミミズが小鳥に食べられ、小鳥が肉食の鳥や獣に食べられという連鎖という名の共生をしている。それぞれの生物がそれぞれの目的を持ち生きているから、その多様性が崩れる(かなり危機らしい)と、われわれの社会生活のみならず、地球上の生物全体に予想もしない混乱が考えられる、だから気をつけよう、と言うことらしい。さて人間は、何の目的をもって地球上に誕生したのであろう。昔からコレを考えていた。食物連鎖の頂点に立つ、肉食動物と言うわけでも、恐竜時代のように、多すぎる植物を減らすため、自身も巨大化して植物退治もなさそうだ。地底に硫酸化合物が噴出していると、それを分解中和するバクテリアが発生するように、石油という毒素の強い物質の中和が使命?中和しているように見えない、むしろ拡散しているように見える。はたして、多様性の中で人間の目的はなんなのだろう。



    人間の行動で、他の生物と圧倒的に違うのは、個々の多様性だろう。A君は草食系とかの意味ではない。ジャングルに住むある部族は、樹に火をつけ焼畑を行い作物を作り、翌年また違う場所を焼畑する。そうやって暮らしていかないと、家族が飢えてしまうのだ。そこに先進国あたりから、次々に切り焼畑をしなくても良い方法を指導する。決まった時に作物を植えるなど多少窮屈感はあるが、家族は食っていける。口頭あるいは文字で経験を啓蒙することが出来る。言ってみれば生物内多様性だ、しこしこれも人間と言う生物の目的とするには、インパクトが足りない気もする。人間と言う名の動物の使命は地球上に繁栄し過ぎた、自身を含めた生物すべての、減数や抹殺が目的で、6500万年前の巨大隕石の代わりです、なんてならなければ良いのですが。

    ※改修前の立川駅の天井に列車のプレートがたくさん貼ってありました、あの目的は何?乗客に楽しんで貰うため?

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  • Posted by 千代吉 at 13:46Comments(0)思ったこと

    2010年08月16日

    広池秋子

    おそらくこの名前を、聞いたことのある方は少ないと思う。私も、ネットで見つけたコラムの中に、少しだけ出てきたこの名前に興味を持ち、検索してみた。ヨガの先生としての方が目に付くが、「候補作家の・・・」(このサイトも面白そう)にその名前を見つけた。立川の街にかかわりが深く、終戦直後を立川の街で過ごし、立川の街の様子や人、特に女性の生活を書き、昭和28年に芥川賞候補になった女流作家である。終戦直後の立川は、日本の国でなかったという人がいるくらい、他の町とは違っていたようだ。基地の街の特徴である、たくさんのヤミ市や大量資材の横流し、そして、アメリカ人相手に生活する大勢の女性達。こんな人々の生活をきちんと記した書物や資料が、一切保管されていない、(当然か?)と聞く。候補作の「オンリー達」や、その後書いた「愛と憎しみの街」は、そんな時代の女性達の生活を赤裸々に書き上げた、数少ない著書のようである。



    先日、中央図書館でやっと見つけて、「愛と憎しみの街」を読んだ。外国人相手の女性達を迎える住人達の一喜一憂が、おもしろく書かれている。アメリカ軍の方針や日本の社会健全化運動により、猫の目のようにかわる規制、それに戸惑いながらも、対応していく力強い立川の住人たち。著者も含め、立川の街にひとやま当てよう的な人たちと、地元の利を生かした、元来の住民たちの奮闘。立川に建設業種が多いのもなんとなく理解できた。大山団地脇にある、アメリカンハウスのいきさつも想像できるようになった。家賃収入だけで財産が作れる時代が立川にもあったことなど、いまでは想像することもできない。高松町の裏通りなどに、古い借家がたくさん並ぶ姿を見つけると、そんな時代もあったのかもしれないと、思うことはあっても・・・。

    ※主人公の柳子はこのあたりに住んでいたような・・
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  • Posted by 千代吉 at 13:37Comments(0)

    2010年08月09日

    友の死

    金曜日の朝、古い友人Tから携帯がかかってきた。聞きなれない着信音。この音に設定したことさえ忘れていた。そのくらい久しぶりの電話に、少しイヤな予感がし、それが当たっていた。中学校、14歳くらいから付き合いのあるFが亡くなったという連絡であった。運動能力は抜群であったが、それが瞬発系な能力なうえ、血圧が高いと聞いていたので、私の知識中では、長生きタイプでないと思っていた。しかしまさかこんなに早く、まだ、50歳になったばかりである。誰もが思うところかもしれないが、同窓の死によって、あくせく生きている自分がバカらしくなったり、死んだヤツの分も頑張ろうなんて、テレビドラマみたいなことを思ってみたり、はたまた、自分に死が訪れたときのことを考えてみたり。自分は自分らしく生きてきたであろうか。自分や家族に尽くして生きてきたであろうか。筆が止まってしまう。(ワープロだけど・・)





    友人のグループ中で、比較的暇な私が残りの友人二人に連絡を取ることになった。どちらも10年ちかく連絡を取っていない、一人は携帯に登録が残っており、すぐに捕まった。もう一人は、実家も地元を去り、本人も地方都市に就職をしたため、探すのに苦労した。昔の携帯番号も、自宅の番号も繋がらない。持ち家だった自宅の番号を変わってしまうことに、少し不安を覚えながらも、友人のツテや、ネットで氏名を検索したりしたが、ヒントすら捕まらなかった。ふと、思いつき、覚えていた持ち家だった彼の自宅住所で104に問い合わせたら、登録がありすんなり連絡がついた。なにか納得はいかないが、とりあえず連絡がついた。通夜で全員が会う。10年いや、15年ぶりくらいだろうか。年寄りがよく言っていた、年を取ると葬式でしかあわない、いよいよそんな歳になったようだ。

    ※軒先のツバメの巣に、孵ったばかりのヒナが顔をのぞかせていた。新しい命、ということで。  


  • Posted by 千代吉 at 08:09Comments(0)思ったこと

    2010年08月02日

    海上保安試験研究センター

    すみません、写真も記事も2008年のものです、思い出しながら記事書いてます。この年は公開が10月だったので、天候も良いし芝生が緑色で気持ちよくとてもすごく過ごしやすい日で、ゆるキャラ確定の「うみまる」「クーみん」が気軽に子供達との写真撮影に応じる姿に共感しました。楽団の演奏なんかもやっており、保安庁の音楽隊が応援に駆けつけたものと思われます。私は初めて入る館内に興味津々。早速中へ、一階エントランスでグッズ販売。携帯ストラップとかハンドタオル、海保のキャップを売っていました。マニア垂涎モノなのかな?私はあまり興味なしだったので、そのまま順路に従い二階の見学コースへ。阪神大震災時におこなった救援物資輸送とか、2001年の不審船事件などパネル展示がされていました。考えればああいった事件は海上保安庁の管轄ですね。なんか海のない立川でこの説明を見させてもらっても実感がわきません。その先での部屋では親子工作教室をやっていて、ミニチュアの巡視船を作ったりしていました。地元で有名なのかな?沢山の親子連れが来ていました。





    ただこの二階の各課施設が非常にジミで、スタッフの方々もなんかアキバっぽくて、見物客があまり足を踏み入れていないのをかわいそうに思い、お話を伺いに室内へ。ところが科学捜査研究課とか化学分析課がけっこうおもしろく、なかなか私のハートを捕らえました。だって、海上流出した重油を分析すると、原産地とかどこの船が輸送しているとかが分析できるらしく、不当廃棄船の特定ができるそうです。また、船の衝突事故のときには警察の鑑識と同じ様な調査ができるそうです。お聞きしたところ、横浜のみなとみらいの場所にあった施設をここに移したそうです。なにも海のない立川に置かなくてもと思うのは私だけ?職員の方々も通勤時間が激変したのでは?海のそばじゃなくても業務に不便はないのなどと考えてしまいます。ネタがなく原稿がキツクなり、こんな風に過去記事で逃げちゃってすみません。


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  • Posted by 千代吉 at 09:10Comments(0)立川の謎?の施設

    2010年07月26日

    極地研探検2010

    土曜日に、立川市緑町にある国立極地研究所の、南極・北極科学館のオープンを兼ねた、極地研探検2010(一般公開)に行ってきました。昨年は3000人も来場者が来た上、今回の科学観のような専門スペースがなく、入場者の整理が大変だったようですが、ことしは立派な建物が完成し、おまけに入場無料!うれしい限りです。抽選で選ばれた子供達を招待し行われたテープカットの後にいよいよ入場だ。この日の立川の最高気温は35度超え、涼しい建物に入れる安堵感が、寒い極地を研究する施設に入ることとダブってしまい、変な感じ。単にエアコンの効いた建物に入るだけなのにね。





    コンクリート打ちっぱなしの質素な外観に清楚な内観、事業仕分けを睨んでの設計?なんて思うのは私だけ?しかーし、内容は目を引くものが多かった。わざわざ極地に行かなくても、オーロラ体験が出来るシアタ-(お出かけ嫌いの私にマッチ)、南極隊が採取してきた数多くの隕石(マニアです)、南極基地や南極船の模型(これも)、アデリーペンギンの剥製(動物好き)、リッター数百メートルしか走らない雪上車(クルマも大好き)、
    耐寒服は興味がなかったけれど、その前で手持ち無沙汰にしている元隊員の方がいらっしゃったのでお話を伺う。すると、氷点下うん十度を耐える防寒服が、極地用の特別仕様ではなく、市販の登山スーツだそうです。価格が抑えられる事もあるが、市販品の方が、日進月歩に進化していて、使い勝手が良いそうです。高価な特別仕様と思い込んでいましたが、聞いてみるものですね。続いて、春に巨大化するオゾンホールの衛星画像を見学。大きな穴を見て、春先からサングラスと日焼け止めクリームの必要性を痛感しましたが、普段は南極に行くことはないから、まっ、いいか。さきほど極地スーツのお話を聞いた方もそうでしたが、一般公開のこの日は元隊員さん達が、海洋やオーロラなどそれぞれが得意分野について細かな説明をしていました。制服のシャツの胸に付けた、観測隊経験者のシールに手書きされた文字が誇らしげで、カッコ良かったです。

    ※「たまりば」の皆さん、私、土曜日はキンチョーして酔ってて、すみません。またよろしくお願いします。

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  • Posted by 千代吉 at 10:10Comments(0)立川の謎?の施設